自分の地元以外の場所で鉄道に乗る、って何だか心高鳴る。ちなみにJR西日本管轄である金沢駅ですが、自動改札がありません。切符にハンコ押してる駅員さんを久々に見ました。(どうやら、北陸新幹線の開通時をめどに、首都圏客の利便性を考えて、Suicaの導入=自動改札機の導入が検討されているらしいです。)
加賀温泉駅に到着し、駅からタクシーを片山津温泉方面に10分程走らせると、突然建築家の谷口 吉生氏設計のコンクリート打ちっぱなし、ガラス張りのスタイリッシュな建築物があらわれます。到着したのは「加賀片山津温泉 街湯」。ロゴもお洒落。
目の前が柴山潟という潟湖に面しているので、運が良ければレイク(潟?)ビューの温泉が楽しめます。(この時は男湯がレイクビューだったようで、女湯はなんというか……ガーデンビューでした)
この「街湯」というのは元々、地域の人々が普段使い出来る”お風呂”としての役割を担っているそうで、地元の方たちから日常的に愛されている場所のようです。正直、お湯が熱すぎてびっくりしたのですが(熱すぎてほとんど入れなかった)、地元の方は慣れっこなのでしょうね。ガラス張りの建物の最上階はカフェになっていて、景色を楽しみながら、のんびり過ごせます。お酢を使ったサワーとか、果実を使ったヨーグルトドリンクとか、なかなか凝ったドリンクを出していて、美味しいです。
JR西日本だなーと感じさせる加賀温泉駅のホーム。
夜の金沢駅もイケてる。
お夕食は「一献」へ
美人な上に物腰柔らか、心地よい時間を提供してくれる女将さん。お召になっていた和服が素敵で、思わず見惚れる。
ガラスの器には水滴のアクセントが施されていて……洒落てます。
右端はイチジクを生ハムで包んで揚げたもの。まず食材と調理方法の組み合わせにびっくりしたのですが、その10倍びっくりするくらい美味しかった。
優しいお出汁が身体に染み渡るお椀。
はも。
バイ貝のお造り。金沢はバイ貝がよく登場しますね。
(確か)のどぐろ。
グラスや器のセレクトも素敵なんです。アンティークの切子のお猪口。冷酒に映えます。
食が細い方なので、コースで出てくるお料理は正直、ご飯物に行き着く前にギブアップしたくなることが多いのですが、各お料理のポーションが小さいこともあり(?)、ここまで全てペロリ。
お店に入った時は、凛とした空気に背筋が伸びる、そんなお店ですが、美味しいお料理とお酒が進むに連れ、心地よい空気に満たされていく。ご夫婦だという、大将と女将さんの間に流れる空気も何だか素敵(姉さん女房だそう……!)。お店を出て直ぐに「次はいつ来れるかな」なんて言葉が思わずこぼれてしまいました。
うーん。
次はいつ来れるかなあ。