最近告知事項ばかりだったので、久々にブログを書いてみます。先週末のことですが、一度行ってみたいと思っていた、勝沼に行ってきました。もちろんお目当ては、ワイン。


10年くらい前から実家の母が山梨のワイナリーにちょいちょい行っては、ワインを買ってきていた覚えはあったのですが、今回はワインに詳しい友人に行くべきワイナリーを訊いて、ほぼそれを頼りにw 女三人、日帰り酒飲み珍道中、してきました。

うまい具合に最寄り駅である「勝沼ぶどう郷駅」に止まる特急に乗れれば、新宿から1.5時間くらいで到着します。新宿に着いてから「も、もしやこれは指定席を買っておくべきだったのか……!?」と一瞬焦りましたが、自由席でも全然座れました。午前8時代の電車です。
しかし変わった駅名ですよね。勝沼ぶどう郷駅。元々は、勝沼駅だったみたいですね。

勝沼はすでにこの地域に開通していた中央本線上に新しく設置された駅である。まず1913年(大正2年)に大日影信号場が設置され、それが駅に昇格する形で同年4月8日に勝沼駅は開業した。
当時は勾配上にホームを設けるのを避け、通過可能なスイッチバック駅であったが、1968年(昭和43年)にスイッチバックは廃止された。
1993年(平成5年)に現在の勝沼ぶどう郷駅へ改称された。さくらんぼ東根駅、井川さくら駅などこの後地名と名物を組み合わせた駅名がJR東日本には多く登場するが、この駅はその嚆矢となった。

Wikipedia – 勝沼ぶどう郷駅 より

駅のホームから眺めることができる丘陵地には早速一面のぶどう畑が広がります。気分が上がる。

駅改札からの眺めもなかなか。

1軒目:勝沼醸造

駅からタクシーに乗り込んで向かったのは、勝沼醸造さん。こちらは結構規模の大きなワイナリーのようで、この間の伊勢志摩サミットではこちらが造ったスパークリングワインが提供されていたそうです。
「テラスでテイスティングができるのが最高」と伺っていたので、2週間くらい前にメールで予約しました。テイスティングは500円で6種類。一番早い10時からの回だったので、到着した時はまだ誰もおらず、静かなテラスで少しずつ違う種類のワインを頂けるテイスティングの時間はなかなか贅沢なひとときでした。他にもスタッフさんがワイナリーを案内してくれる、ワイナリーツアーも行われているようです。こちらも要予約です。
ステンレスタンクと樽熟成はやはり明らかに香りも味も違うので、わかりやすい。

午前中からさわやかな風に吹かれながら、外でワイン飲んで、なんだここ、天国か……!!!

ここでは、白ワインの「アルガーノ ボシケ」、「アルガブランカ ピッパ」とミーハー心から伊勢志摩サミットで振る舞われたというスパークリングワイン「アルガブランカ ブリリャンテ」を購入。6本だか7本買えば、送料無料で送ってくれます。

2軒目:イケダワイナリー

次は徒歩でイケダワイナリーさんへ。歩いても数分です。看板の「ィ」がかわいい。

こちらは、デポジット500円で今在庫があるワインを全てテイスティングさせてくれるスタイル。何かを購入すれば500円が戻ってきます。この時あったのは赤3種、白5種、ロゼ1種。看板犬のわんこ(ゴールデンレトリーバー)がお出迎えしてくれて、とてもにこやかな女性のスタッフさんが対応してくれました。

ワインリストに載っている以外のものも多数。大体、特別なぶどうを使っているものだったりするので、どうしてもそっちに惹かれてしまう……(そしてちょっと値が張る)。甲州エクセレントは、かなり唸る美味しさでした。なんだろう。

日本のワインって昔は結構甘口のものが多いイメージだったんですが、辛口のキリッとした呑み口のものも増えてきましたよねえ。普段、甘口のワインって避けがちなんですが、今回色々飲んでみて、キリッと冷やしてお休みの日の日中にちびちび飲むのに最高だなと認識しました。これはこれで良い。

ここらでお昼時になってきたので、ランチで目をつけていたお店に向かいました。徒歩です。のどかな風景が広がっていて、トーキョー砂漠で生きている私たちにとっては、全く飽きません。

ぶどうばたけが広がる。

そして目星をつけていたビストロ的なお店に到着したんですが、予約がないと入れないようなお店だったようで、焦る。こういうちょっとした観光地って、わりとちゃんとしたお店は結構なコース料理を出しているようなところが多くて、そんなにお昼からガッツリ食べようという思いがないような人たちにはなかなかつらい……。カフェ的なお店でさくっと、が理想だったりするのですが。
で、「大手ならニーズに合わせたビジネスをやっているのではないか……」と思い検索してみたのが、行く予定はなかった、大手ワイナリーのシャトー・メルシャン。ここが当たりでした。タクシーを呼んで、移動。

3軒目:ランチにおすすめシャトー・メルシャン

どんっ!
広大なぶどう畑とその背に広がる山々を眺めながら、テラスでランチできます。プライスもお手頃で、おつまみプレート的なものも用意されているので、飲兵衛には最高。
おつまみプレートは確か1200円。もりもりで食べきれない。グラスワインは確か6,700円〜だった気がします。
ここが最高すぎて1.5時間くらいワイン飲みながらぐだぐだと一休みさせていただきました。勿論、室内で食べることもできるし、テイスティングセットのようなものもありましたよ。

4軒目:くらむぼんワイン

シャトー・メルシャンから徒歩で10分弱。4件目はくらむぼんワインさん。
置いてあるボトルからご自身でお好きにテイスティングしてください、というスタイル。こちらのワインはどれも素朴なお味が特徴。こちらでは「ソルルケト甲州」という可愛らしいラベルのフルーティな白ワインを購入。
こちらは、所々に古道具が置いてあったりして、画になる場所でした。

5軒目:ダイヤモンド酒造

昭和初期からスタートした勝沼ワインの中でも歴史あるワイナリーらしいダイヤモンド酒造さん。

円卓のようなところに案内されて、テイスティングさせていただくスタイル。説明してくれたおじいさまが作られたという、デラウエアのドライを購入。キリッと辛口なのですが、ぶどうの個性がそのまま出ているような一本。キャラ濃い目の白が好きな私にはどんぴしゃ。

6軒目:ぶどうばたけ(菱山中央醸造)

最後に向かったのは、菱山中央醸造さん。元々、ぶどう農家の方たちが自分たちのために造っていたワイン(ぶどう酒)がルーツというこちら。
ラベルが貼っていない無印のワインは、昔ながらの手絞りでつくっているものだとかで、素朴な中にぶどうの美味しさがぎゅぎゅぎゅっと詰まった、とっても贅沢なもの。ワインだけではなく、さまざまなぶどうを使った果汁100%のジュースも販売していて、そちらも絶品。ぶどうにも種類によって色んな個性があるんだなと、新たな発見もありました。

先客に韓国からのバイヤーが来ていたのですが、そんな海外とのやりとりやビジネスに関して色々とお話をお伺いしていたら、最後におみやげにデラウエアを持たせてくださって、こちらも最高に美味しかったです……。皮のハリ感とジューシーさが今まで食べたこと無いぶどうでした。
こちらでは、甲州のジュースと白の辛口をお土産に、自分用にはロゼと白辛口、若いデラウエアで造ったというキリッとしたぶどうの風味に炭酸が効いているヴァンムスーを2本。このヴァンムスー、これからの暑い季節に間違いない子です。早く飲みたい。
ぶどうばたけさんでは、畑のオーナー制を実施されているそうで。行く前に連絡すれば、畑の管理、収穫なども体験させてもらえるそうです。これはかなり興味が湧きました。
ここから駅までは徒歩圏なので、ぶどうばたけの間を縫うようにして帰路につきます。

今の駅になる前、勝沼駅時代に使われていた駅票が残されていました。

駅周辺は高台になっているので、本当に眺めが良い。

週末、日帰りで満喫できる、ワイン好きにはたまらない場所でした。他にもワイナリーは大小沢山あるようなので、また時期を見て行ってみたいなと思います。

今回巡った場所の地図

いやーほんとうに最高でした。

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