長くなってしまいましたが、香港・深セン旅行記も今回が最終回です。

世界最大の電気街・華強北/お洒落エリアのOCT(華僑城)へ【香港・深セン旅行記04】

丸一日歩き回ったのち、この夜は再び華強北(ファーチャンペー)へ。華強北にある火鍋の有名店「海底捞火锅(海底撈火鍋)」で夕食です。

宿から華強北は徒歩10分くらいだったので、夜の街を歩いて向かいます。道路に面した場所にフードスタンド的なお店が入っているビルが多くて、賑わっていました。

暗くて分かりづらいけれど、日曜日の21時くらい。人の数がすごい。

賑わってます。

華強北のガジェットビルの営業自体は18:00くらいで終わってしまうようなのですが、電飾はピッカピカに光ってました。

いつもの記念写真。(w/ @keita @bouze

海底捞火锅(海底撈火鍋)で最後の晩餐

中国に100店舗ほどあるらしい、火鍋の名店「海底捞火锅(海底撈火鍋)」。深センにも何店舗かあるようなのですが、私たちは華強北にある华强北路店(深圳六店)へ。「茂业百货(Maoye)」という百貨店の中にある店舗なのですが、なんと朝まで(!)営業しているらしい。

赤い。

9Fにある海底撈火鍋の店頭で、専用の端末を使い受付番号を発行してもらうと、なんと驚愕の239客待ち。ここのお店はお客様の待機スペースに飲み物やボードゲーム、ネイルサロンまでが用意されているという変わったお店なのですが、239という数字を目にして意気消沈した私たちは一度宿に戻って時間を潰すことに。

お店の順番待ちもWeChatで管理

ちなみに上記レシートにあるQRコードをWeChatで読み込むと、海底捞火锅のWeChatアカウントとつながって、WeChat上で現在の待ち状況などが確認できるようになっていました。事前オーダーもできるっぽい? チャットボットですね。

便利なはずのこの仕組み、残念ながら我々は中国語が全然わからないので、大変でした。

こういった場合、スマホの画面を更にスマホのGoogle Translateアプリを通して見る、という無理矢理な方法で中国語→英語のリアルタイム翻訳をしましょう。店員さんとの意思疎通に困ったらGoogle Translateの音声リアルタイム翻訳で。オフライン翻訳ができるデバイス「Ili」等を用意していくと、より便利かもしれないです(試してみたかったなあ)。

なお、直接、中国語→日本語に訳そうとするとリアルタイム翻訳ができない上に、精度もあまりよくないのでおススメしません。中国語→英語で使いましょう。

で、1.5時間ほど待ったところで順番が訪れ、再度お店に向かいました。諦めたお客さんがある程度いたとしても、239客が1.5時間で回転するとは恐れ入った。

オーダーはiPadで。表記はもちろん中国語のみ。言語選択ができそうなメニュー項目があったのですが、できないようでした。

お店のスタッフにおすすめをお伺いしつつ(言葉は通じないけど親切・丁寧)ようやくありつけた火鍋! 中国に何店舗かあるチェーン店のようなお店と認識していたので正直そこまで期待していなかったのですが、本当に美味しかったです。唐辛子の辛さではなく、後からくる花椒のシビれる辛さがたまらない。

鴨の血を固めた「血旺」。鍋に入れて数分茹でるとお豆腐みたいな食感&味になって、意外と食べやすい(けど、私はだめだった)。

バースデーを祝っているお客さんが多かったのが印象的でした。火鍋のお店にしてはお値段がそこそこするので、特別な日に来るようなお店なのかも(?)。

海底捞火锅 华强北路店(深圳六店)

深圳市福田区华强北路2009号茂业百货9楼901号
営業時間:9:00-翌7:00
http://www.haidilao.com/

余談:帰国した週の週末、池袋の海底撈火鍋に行ってきた

帰国した週の週末、火鍋の味が忘れられず、日本の海底撈火鍋に行ってきました。池袋と新宿にお店があるようで、今回は池袋へ。

働いているスタッフさんは見た限り全員、中国の方。そしてお客さんも半分くらいが中国の方、店内に飛び交う中国語。そこは完全に中国でした(笑)。

メニューもほとんど中国と一緒。味もほとんど中国と一緒! 素晴らしい〜!

オーダー用のiPadアプリも日本語に訳しただけ(そして翻訳が危うい箇所がたくさんある。笑)。

もちろんWeChat Payでも支払える!

深センのお店では担当のスタッフが帰ってしまったのか「終了しました」と言われてしまった、名物「カンフー麺」のサービスもここで体験することができました。〆のタイミングになってもなかなか登場せず、おかしいなと思い、スタッフに何度か訊いたところ、おもむろに私服のお兄さんが現れて笑いましたが(本来は制服を着ているはず。笑)。

目の前で、踊りながら麺を伸ばすパフォーマンスをしてくれます。BGM用の小さなBluetoothスピーカー持参でやってくるのが妙にシュールでウケてしまった(笑)。

海底撈火鍋 (池袋店)

東京都豊島区南池袋1丁目21−2
050-5593-5525
営業時間:11:00~翌6:00

 

再度、香港に入国して、帰国の途へ

閑話休題。翌朝は帰国日です。

帰国するには、まず深センから空港のある香港に向かわねばなりません。深セン→香港のルートは色々とあるようなのですが、事前のリサーチとホテルのフロントの方に伺ったところ、深センから乗合タクシーに乗るのが一番楽そうということで、乗り合いタクシーが出ているという皇岡口岸(皇岗口岸/ホワンガン コウアン)に向かいました。

この乗り合いタクシーを「Skylimo(スカイリモ)」と呼ぶようなのですが、ホテルのフロントスタッフには通じなかった……(私の発音が悪かったのかもしれないですが)。

皇岡口岸は24時間営業のイミグレーション。ココの(つまり中国)のイミグレを通過した先に、先述した乗合タクシーSkylimoが待機しており、Skylimoに乗ったまま香港の入国審査を受けることができます。そしてそのまま真っ直ぐ香港空港まで行ってくれるのでとても楽でした。実質、皇岡口岸→香港空港までの直行タクシーといったところでしょうか。

中国のイミグレを通る前に、Skylimoのチケットを買っておくことを忘れずに。運行している会社が複数あるようですが、私たちが購入したチケットは150元でした。香港空港行きの乗客であることを示すシールを貼るように促されます。

この人はスタッフなのかしら……?とイマイチ信用しきれないSkylimoのスタッフらしきおじさんに導かれるまま出国審査の列へ。

出国ゲートを超えると、さきほどのの怪しげな(?)スタッフのおじさんが手招きをしていました。瞬間移動したのかと思った……。乗合タクシーなので、同じチケットを購入している人たちを集めているよう。

ある程度人が集まると、クルマに案内してくれます。結果、怪しいおじさんじゃなくて良かった……(ちゃんと制服的なものを着てほしい)。

ドライブスルーな国境越え

Skylimoは香港と中国を行き来するので、2つのナンバープレートをつけています。何故か車両はすべて日本車。

8人乗りなので、運転手を除いて7人乗客が集まると出発するようでした。

途中にあるイミグレーションで、香港の入国審査を受けます。運転手さんにパスポートを預けると、まとめて提出をしてくれるので、我々はクルマに乗ったままで大丈夫。窓口から係員が顔を出して、クルマに乗っている私たちの本人確認をしてくれます。国境がドライブスルー!

こんな体験は初めてでちょっとドキドキ。

無事通過!と思いきや、同乗していた女性が「あなた顔が全然違うけど?」というようなことを指摘された上に、イミグレーションを通過した(?)直後に降車していきました。謎すぎる……。

あとは香港国際空港まで一直線。

大きくてとてもきれいな空港です。

ここにもWeChat Payの広告がたくさんありました(香港では中国ほど使われていないらしいので、プロモーションしていたのかもしれない)。

しかし、ブランドのブティック以外のDuty Freeが工事中でほとんど営業しておらず、お土産を買うのに苦労しました……。今年の夏くらいには完成するようです。

すっかり中国に魅了されてしまった

5回に渡りお届けしてきた香港・中国旅行記でしたが、いかがでしたでしょうか?

イギリス領時代から引き継がれた欧州文化と中国の文化が混じり合った独特な街の空気が魅力的な香港。そして今もなお発展し続けている近代都市の深セン。

暗いニュースばかりを耳にしがちな日本にいると、気持ちがどんよりとしてしまうことも多い昨今だったのですが、(特に深センは)何かハッと目を覚ましてくれるような活気と熱気が街に溢れていて、とても良い刺激になりました。大変そうだけど(笑)いずれ何か中国や中国の方とお仕事をしてみたい。その為には中国語も勉強しなくては……!(Weiboのアカウントを早速作ってみた人。だが、まだ何もつぶやけていないw )

香港も深センもまた足を運ぶ機会があれば、もう少しゆっくり滞在してみたいし、同じ中国でもファッションウィークが盛り上がっていると耳にする上海や、首都の北京も改めて訪ねてみたいですね。

香港や(特に)深センを訪れるにあたって、知恵をお貸し頂いた皆さま、インターネット上に有益な情報を上げてくださった皆さまに、感謝申し上げます。

さて、次はどこに行こうかな。

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