2018年2月2日から6日まで、3泊4日の日程で香港と中国・深センに行ってきました。

当初は“ハードウェアのシリコンバレー”とも称される「深センに行って・見てみたい」という願望から企画がスタートしたこの旅行。深センへは深圳航空の直行便が成田から出ているものの、香港経由で行くのが一般的のようで、まずは経由地である香港へ。

まずは香港へ

中華圏に行くのは、10年ほど前、オリンピック開催直前の北京を訪れて以来。香港も初めて。

見たことがあるようで見たことがない漢字が並ぶサインが目に飛び込んでくると外国に来たんだなあという気持ちが盛り上がります。

ちなみに香港で使われている言語は広東語(Cantonese)で、使われている文字は繁体字(はんたいじ)という漢字。この後に行く深センは地域的には広東語圏ですが、中国国内からの移民が多い街なので普通話と呼ばれる北京語(Mandarin)を話す人がほとんどとのこと。

いずれにしろ中国語がわからないので、耳で聴いても言葉の違いはよくわからなかった(あたりまえ)。

タクシー(taxi)は広東語で「的士(dik si)」。広東語は英語からの借用語が多いらしい。

タクシー乗り場の係員に行き先を告げると渡される伝票のようなもの。なにかと思ったら行き先や乗った時間、そしてEstimated Fareが印字されている。海外でタクシーに乗るのは何かと不安がつきものですが、概算の料金を提示してくれるのは非常に有難いシステムですね。

にょきにょきとそびえ立つ高層マンション。昨今は日本だと似たような高層マンションを複数建てるような場合(芝浦アイランドとか)何故かデザインをちょっとずつ変えたりするけれど、そうではない。

これぞ香港といった感じの街に入って気分がますます高まる。

せっかくなので、香港で1泊しようということになり、この日は香港の旺角(Mong kok/モンコック)にある「Cordis Hong Kong(香港康得思酒店)」へ宿泊しました。

香港はホテルの部屋が狭いためか、3名で宿泊できる部屋がなかなか見つからなかったのですが、ここにはファミリールームがあります。最近リニューアルしてリブランディングをしたらしく、設備もお部屋もとても綺麗。「Langham Place(ランガムプレイス)」というショッピングモールに直結しており、最寄りの旺角駅も近くて便利。フロントのスタッフのお兄さんもにこやかで丁寧でした。英語ももちろん通じる。

ホテルにチェックインしたのち、息つく間も無く街へ繰り出す!

ホテルの近くにあった旺角マーケット。

ピンクのマンション。

香港は空を見上げれば高層マンションが必ず視界に入ってくる。この窓ひとつひとつに異なった生活が息づいていると考えるだけで、くらくらしてきます……。

世界一チープなミシュラン一つ星店?「添好運」

小腹も空いたので、ホテルから徒歩で行ける距離にあった飲茶店「添好運(Tim Ho Wan/ティム・ホー・ワン)」へ。評判によると“世界一安いミシュラン店”らしい。

「行列ができている」というような口コミをよく見かけたので、覚悟していたのですが、お昼とも夜とも言えない夕方の中途半端な時間帯に行ったため、すんなり入れました。店内はファミレスのような内装で気軽な雰囲気。オーダーは紙のメニューにチェックを入れて注文する方式です。

びっくりするくらい大きな葉っぱに包まれてくるちまき「古法糯米雞」。“Glutinous rice dumpling”ということで、もちっとしたもち米の中にたっぷりお肉の餡が詰まってます。

酥皮焗叉燒包はメロンパン的な甘いカリッとした生地を表面にまとった焼き豚まんのような食べもの。小さなメロンパンの中にチャーシュー餡が入っていると言えばわかりやすいでしょうか。甘塩っぱくて美味しかったです。小ぶりなのも◎。

豚足ならぬ鶏足とお肉がたっぷり入った炊き込みご飯的なもの(鳳爪排骨飯)。インディカ米的なパサついたお米、好きです。鶏肉から出たお出汁がいい感じに染みていた。

ぷりっぷりの海老シュウマイ(晶瑩鮮蝦)。生春巻きをさらに水で戻したような(表現がよくない)食べものは黃沙豬潤腸。広東料理で見られる腸粉というものです。腸粉とは米粉を捏ねて薄く伸ばして具材を包んだ点心のことらしい。見た目通りのちゅるっとした食感であっさり味。

これぞミシュラン!という感動は正直ありませんでしたが(人間の味覚って、視覚情報に左右される部分が大きいんだろうなあ……)、手軽にサクッと美味しい点心を楽しむにはありなのではないでしょうか。難点は、お店で出てくるお茶がとにかく美味しくないこと。お水が美味しくないから仕方ないんだろうけど……。

(余談)どうやらハードロックカフェやカプリチョーザを運営する外食産業大手のWDI JAPANが今年2018年、日比谷シャンテに日本一号店を作るらしいです。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000297.000018232.html

添好運 奥運店

大角咀海庭道18號奧海城二期G樓72號舖
Shop 72, G/F, Olympian City 2, 18 Hoi Ting Road, Tai Kok Tsui
営業時間:月曜日〜日曜日 10:00 – 22:00

香港の地下鉄はとてもきれい

香港島の太古(Tai koo/タイクウ)へ移動。

香港の地下鉄は基本的にホームドアが設置されていて、綺麗でした。

話題(?)のフォトスポット「益昌大厦」

太古駅のあたりは鰂魚涌(Quarry Bay)というエリアで、写真家の友人の作品などでよく見かけていた「益昌大厦」通称“モンスターマンション”をみてみたいなと思って足を運んだのですが、撮影禁止の看板があちこちに。……というわけで写真は残念ながらありません。

映画「トランスフォーマー」の撮影地にもなっていたようで、インスタグラムの影響もあり、見物に来る観光客が増えたのでしょうね(オマエモナ)。さくっと散策して、そそくさと退散。

Instagramのハッシュタグ「益昌大厦」より

とはいえ撮ってるひとたちはたくさんいる模様。

このあたりは密集した古いマンションとその間から覗く新しいマンションのコントラストが独特な雰囲気を作り出していました。

このあと、市場調査と称して香港のお洒落ゾーンCauseway BayでLane CrawfordやI.T.などのショップを覗いて、Victoria Peakへ。香港の街が一望できる山の上です。

Victoria Peak

「ピーク・トラム」というトロッコ列車のような列車で頂上まで一気にあがることができるVictoria Peak。終電間際だったけれど、30分くらいは並びました。ピークトラムの最大斜度は27度とかで、かなり貪欲に斜面を登っていきます。元々は、英国領時代、避暑的な意味で山の上に住んでいたイギリス人のために作られた列車なんだそう。

しっかし、香港、寒かった(このあとの深センも寒かったのですが)。夜は特に寒かった……。東京に比べて暖かいような情報を得て、ダウンなど持って行かなかったのですが、完全に失敗でした。予報では日中は13度ほどだったのですが、日本と変わらないくらい寒かったです。Victoria Peakは山の上なのでさらに寒い。Victoria Peakにあったスタバ的なカフェで飲んだ、あたたかいカフェラテが忘れられません……。

Victoria Peak山頂。せり出した建物は、展望台になっている「ピーク・タワー」という商業施設(展望台に入るためには別料金が必要)。

俗に言う、100万ドルの夜景というやつです。

ジオラマみたいだなあ。

いつもの記念写真(w/ @keita @bouze)。

ホテル周辺まで地下鉄で戻って、小腹を満たしに。

麥文記麵家で小腹を満たす

麺類専門店「麥文記麵家(Mak Man Kee Noodle Shop/マクマンキーヌードルショップ)」へ。

冷え切った身体に染み入るシンプルな味つけの雲呑スープ。手のひらサイズの小さな器に入っていますが、プリップリのボリューミーな海老雲呑でお腹いっぱい。

(だが、私はこのお店に「moment」のレンズを忘れてきたのでした……!まだ使いはじめて2週間くらいしか経っていなかったのに……寒さと歩き疲れたためにボーッとしていたようです……)

麥文記麵家

51 Parkes St, Jordan, 香港
営業時間:月曜日〜日曜日 12時00分~0時30分

香港夜景散歩

周辺を散歩しつつホテルに戻る。

うに押しの飲食店を発見。加洲(カナダ)と韓国のバフンウニを出しているようです。カナダ産の方が高価なようで、198 HKD=3,000円弱。割高に感じてしまうのは私だけか。

いくら写真を撮っても撮り飽きない街ですね。歩きすぎて足が棒のようになりましたが、楽しかった。

翌朝

ホテルの部屋からの眺め。日本で見た天気予報では☀マークがずーっと並んでいたのに、この調子の曇り空がこのあとも連日続きました。

チェックアウトして、街を散歩しつつ香港最後の目的地へ。

足場は竹。

「MINISO」に売ってた自社キャラ(?)のクマが最高に可愛くなくて笑えた。○ラウン様を見習いたまえ!

Mott 32、至高の中華ランチ

楽しみにしていたランチ。中環(セントラル)という、日本でいう大手町のようなエリアにあるモダンチャイニーズ「Mott 32」。

12時開店、私たちは12時に予約していたのですが(日本からメールで)、開店15分くらい前からエントランスの前に人が集まり始めていました。人気店なのですね。

全体にシノワズリーな雰囲気が漂いながらも、クラシックすぎず、モダンすぎず、な絶妙なバランスがお洒落な店内はあっという間に満席に。

日本からの予約時にお願いしておいたお料理その1、イベリコ豚のBBQグリル。チャーシュー的なやつです。タレがよくしみていて本当に美味しかった。

飲茶も絶品。左のシュウマイに乗っているのはキャビアです。

ワインマネージャーに選んでいただいたワインは私の好きなドイツ・ラインガウのリースリング!

日本からの予約時にお願いしておいたお料理その2、北京ダック。

皮はパリッとした食感ののちに脂がじゅわっととろけるジューシーなお味。お肉の部分はしっとり&しっかりお味がついていて、ぱくぱくいけちゃいます。ゴマダレと甜麺醤をミックスしたタレがこれまたベストマッチでした……。

青菜の炒め物と、

北京ダックの余ったお肉の部分は、チャーハンにしていただきました。これも絶品だったなあ……

心に残るお食事ってこういうことか!と唸らされたランチでした。フレンドリーな接客も居心地◎。香港に行く機会がある方にはぜひ行ってみていただきたい……!

Mott 32

Standard Chartered Bank Building, 4-4A Des Voeux Rd Central, Central, Hong Kong
営業時間:月曜日〜日曜日 12時00分~14時30分、18時00分~23時00分

Mott 32の近くにはラグジュアリーブランドが入居しているモールがありました。DiorとVALENTINOのブティックのスケールにビビる。なんだかこの雰囲気、シンガポールに似てる。

トラムは乗る機会が無かったなあ。

ザザザーっと香港での予定を一通りこなしたところで、ホテルに一旦荷物を取りに戻り、いよいよ中国・深センに向かいます!

(つづく)

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