先日コレクションにも足を運ばせていただいたSiseの2014 Spring/Summer展示会にお邪魔しました。今回のテーマは一人の少年が大人になる姿を描いたという「story of a man」。これまで中性的でアンニュイな少年性がこのブランドのメインカラーでしたが、今回は正反対とも言える「大人」をテーマに掲げ、新たな進化を遂げていました。

定番のシンプルでクリーンなシャツやパーカー、スウェットなどのアイテムも健在でありながら、落ち着いたカラーリングのニット類や華やかなプリントアイテムが目をひきます。

個人的に一目惚れしたのがこの夜景柄のファブリックを使ったシリーズ。

目の詰まったハリ感と鈍い光沢のある上品な素材に、まるで目に溜まった涙に滲む夜景をプリントしたようで美しい。

クロップドパンツなどのアイテムもあり、このコレクションの中でも女性からも「欲しいー」という声が聞こえてきそうなシリーズだったのですが、Siseはユニセックスな雰囲気を漂わせておきつつも、決してレディースのアイテムは作らないんですよね。

Dior Hommeにひっそり存在する(した?)レディース向けのライン「Petite Taille」とかも、その雰囲気を纏いたい女性の気持ちは分かるのだけど、相当少年の様なスタイルじゃないと無理あるもんなあと納得。

ブランドの設立当初から、ハイエンドなプライスレンジで勝負してきたSise。
このコートで18万円程。商品が高いクオリティを保っていることは前提として、デザインやブランドコンセプトなどのアプローチ方法を含めて、ブランドバリューそのものを高い位置に持っていかなければ、ユーザはプライスに見合う価値を見出だすことがなかなか難しいかと思うのですが、今回のコレクションテーマにもあった”少年から大人になった”Siseには、その点に於いて強くアピールするものがありました。

ちなみにいくつか登場していた「スカート」も好評なアイテムなんだとか。去年くらいから、コレクションでちらほら見るようになりましたね(実際に履いている人は見たこと無いけど)。

 

こちらも好評らしいボタニカル柄のシリーズ。メンズスカートの件と合わせて、ブランドの顧客層のファッション偏差値(というかオシャレ偏差値というか)が非常に高いのだろうなあと頷けます。

MARK STYLERの「黒」一点。
これからの動向も興味深いですねえ。

Sise

Sise

http://www.sise.jp/

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