先日伺った合同展「white」で、素敵な新人ブランドに出会いました。「KEI MURAKAMI(ケイムラカミ)」です。
整然と並ぶジャケット、コート、ライダースなどの重衣料。遠目で見ても、ひと目で上質な素材感、そしてキチッと仕立てられたものであることが伝わってきます。

メンズの仕立てを取り入れたマニッシュなアイテムたち。どこか女性らしさを感じるのは、パターンがしっかりしているからかと。

まずズキューンと一目惚れしたのはこちらのチェスターフィールドコート。ミリタリーアイテムに使われる、ハリ感が特徴のウールを使っていて、適度な重量感が◎。とにかくどこを取っても美しい。フロントが比翼になっていて、無駄なものは一切無し。ポケット位置が若干下についていて、それが手を入れた時に丁度いい塩梅なのです。フラップのサイズのバランスも良い。

着るとこんな感じ。素敵なお洋服にであってニヤニヤが止まらないワタシ(もっと身長が高くて、カッコイイ女性に着てもらったほうが似合いそうではある。しゅん。)

このブルゾンも「可愛い!」と個人的に飛びついたアイテムの1つ。エレガント×ストリートな感じがツボでした。タイトなフロントに対して、バックスタイルはふんわりとボリュームがあって、可愛らしい感じ。細部にこそ仕事の丁寧さ(や品質)が現れると思うのですが、両玉縁ポケットの仕立てもとても綺麗。

テーラードジャケットは、本格的なメンズの仕立てをなぞって、毛芯を入れているとのこと(!)。多分、レディースもので、毛芯が入っているジャケットは初めて着させていただいたのですが、パターン自体がちゃんと女性の身体を考えて作られているので、硬さはあるけれど不思議と身体に沿う。背筋がピーンと伸びます。

ボトムは必ずポケットを付けるようにしているそう。

 

デザイナーの村上 恵さんは服飾専門学校を卒業後、ロンドンに渡り現地の美術大学で学ぶ傍ら現地のデザイナーの元で経験を積み、帰国後に「KEI MURAKAMI」をスタートさせたそう。

コートで10万円、ボトムが3~4万円代と、新人の日本人デザイナーズブランドの中では価格帯も高め。とはいえ、このクオリティであれば妥当なプライスレンジ。やり方次第で、目の肥えた大人の女性たちにも受け入れられるのではないかと。まだまだ、お取引先も見つかっていないとのことで、このアプローチを続けられるような環境を整えることが、今後の一番の課題とも言えるかもしれません。適切なフィールドへ導くべくバックアップしてくれるようなセールス(営業)とPRに出会ってくれることを祈ります。(こういったブランドが埋もれてしまうのが一番悲しい。。)

今後の動向にも期待をして。

14AWのルックはまだ仕上がっていないそうなので、14SSより。ルックの写真のクオリティも非常に高くて好感度◎

AMBIANCEPLUS+

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本日、2014/4/1(火)~3(木)まで行われている日本のブランドを集めた合同展「Nest+plus ambiance」に参加されているそうです@代官山。プレス関係の方やバイヤーさん、是非見に行ってみてください。

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