「Made in Japanのシューズ」というと、品質の高さはさすが日本製、でも何だか洗練さに欠けている……そんな印象がありました(ごめんなさい)。自分もある程度の年齡になり、インポートシューズの洗練された美しさを知ってしまうと、後には戻れない……というか。
たまにお洋服にも感じることだったりするのですが、「何故そうなるんでしょうねー」とちょっと伺ってみると、ステッチの入れ方やエッジの処理の仕方など、細かい仕様の違いが、そのシューズが醸す雰囲気を司ってしまうよう。
ダダ―っと並んだシューズを見ただけで、今まで見てきた日本のブランド(日本製のシューズ)と、雰囲気の違いがわかるんです。これって多分スゴイこと。
下町の靴職人さんと細かなやりとりをして、ようやく生まれるシューズたち。良い技術を持った靴工場も高齢化や低価格化について行けず、繊維産業同様に、どんどん数が減っていっているそう。国内の履物(靴)産業は、長い間高い税率を誇る関税に守られてきましたが、近い将来もし関税が撤廃されたら……。自ずと先は見えてきてしまっています。<Sellenatela?>がMade in Japanにこだわる理由は、そんな未来を見据えて「国内の靴産業の未来を救う手助けになれば…」という強い思いがあるそう。
なんだか、最近の若手デザイナーから「(まだ小さな力しかないけれど)自分たちが頑張ることによって、国内産業(生地屋さんや縫製工場など)を活性化していきたい」という言葉をよく聞く気がします。
2015年春夏コレクションのテーマは「DAYDREAMS」。「都会で活きる女性がふと空想する世界」をイメージソースに、鮮やかで構築的でエモーショナル。そんな不思議な世界観を表現。
足の指の付け根が微妙に覗く甲の浅さ!これ大事。夏はホワイトデニムとかに合わせて履きたいですねえ。
ソールのサイドにカラーリングが施されているのもさり気なくて素敵。