少しお時間は経ってしまったのですが……お仕事をご一緒させて頂いているご縁などで、先日都内某所で行われたカルティエの男性向けプロジェクト「Shape Your Time – 果てなき挑戦者へ」のプレスプレビューへお伺いさせていただきました。
都内の一等地に現れた安藤忠雄氏設計のコンテンポラリーなゲストハウスには、僅か9日間のためだけにしつらえたという什器やインテリアの数々が。これらのデザインを手がけたのは、Rafael de Cardenas氏(ラファエル・デ・カルデナス)。
このリビングスペースのファニチャーは、時計のムーブメントをモチーフに作られたものだそう。

シルバーのワニさんがこんにちは。

 

さてフロアを移動して、カルティエの現在、過去、そして未来を巡る旅へ。

こちらはカルティエの「現代」を展示したフロア。吹き抜けになった上階から覗くと、什器が文字盤のアラビア数字になっていることがよくわかります。

次に現れるのはラボの様な打ちっぱなしのコンクリートの空間が静けさを醸す「過去」のお部屋。こちらには今から丁度110年前、1904年に初めて発表された男性用ウォッチ「サントス」をはじめ、貴重なカルティエのアーカイブ コレクションが展示されていました。

こちら(左)は今でもお馴染みのモデル「タンク」。こちらは1938年に作られたものだそう。現行のタンクより薄くてコンパクトなフェイズが洗練されていて素敵です。同時に、この時代からこんなに薄い腕時計が作られていたのかと、驚かされます。

この「過去」のお部屋には、ウォッチだけではなく、メンズ心をくすぐるさまざまなアイテムが。トランプケースがついたステーショナリーボックスや、シガレットケース、ポケットに収まる小さなナイフから、なんと髭剃りまで、全てオーダーメイドの1点もの。

これらカルティエが所蔵しているアーカイブである「カルティエ コレクション」は全て一度はどなたかの手に渡り、愛用されてきたものを再度カルティエが収集されているそう。もちろん、過去の所有者には錚々たる顔ぶれが並びます。箱入り娘ではなく、誰かの手に渡って使われてきたものだからこそ醸しだす、深みを感じます。

こちらは1921年につくられたという、最初のミステリークロック「モデルA ミステリークロック」。文字盤が透けていて、針が宙に浮いているのがお分かりになりますでしょうか。

「どうやって針を動かしているんだろう?」と横から見たり、後ろから見たり。しかし、360度、どこからみても美しい置き時計です。

そして最後のお部屋は、カルティエの「未来」に繋がっていきます。カルティエの未来、それは「アストロトゥールビヨン」という、革新的な技術を盛り込んだ次世代の腕時計。カーボンクリスタルで作られたこのウォッチは、ほぼメンテナンスが必要なく、永遠に時を刻み続けることができるそう。時計の世界は素材といい、機構といい、クルマの世界に似てますね。

カルティエの歴史と未来を堪能させていただいた後は、サロンへ移動。これまた贅沢な時間を過ごさせていただきました。

サロンのスペースで頂いたのは、趣向を凝らしたフィンガーフードとカクテル。パドライマティーニに日本の二十世紀梨、そして自家製のトリュフリキュールをミックスしたミクソロジーカクテルは「MIXOLOGY」(行ってみたい…!)の南雲 修氏が手がけたものだそう。味わったことのない未体験の美味しさでした。フードを手がけたのは「Restaurant ESqUISSE」のLionel Beccat氏(リオネル・ベガ)。贅沢な空間で過ごす、重厚な時間。

カルティエの歴史とブランドの奥深さ、そして「ラグジュアリーとは何か」ということを改めて考えさせられるイベントでした。
ちなみに、この「Shape Your Time」プロジェクトは各国さまざまな形でプロモーションをされていたそうで、youtubeなどで検索するとシンガポールなんかのイベントの様子が見れたりして面白いです。

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