シルバーのワニさんがこんにちは。
さてフロアを移動して、カルティエの現在、過去、そして未来を巡る旅へ。
こちらはカルティエの「現代」を展示したフロア。吹き抜けになった上階から覗くと、什器が文字盤のアラビア数字になっていることがよくわかります。
次に現れるのはラボの様な打ちっぱなしのコンクリートの空間が静けさを醸す「過去」のお部屋。こちらには今から丁度110年前、1904年に初めて発表された男性用ウォッチ「サントス」をはじめ、貴重なカルティエのアーカイブ コレクションが展示されていました。
この「過去」のお部屋には、ウォッチだけではなく、メンズ心をくすぐるさまざまなアイテムが。トランプケースがついたステーショナリーボックスや、シガレットケース、ポケットに収まる小さなナイフから、なんと髭剃りまで、全てオーダーメイドの1点もの。
これらカルティエが所蔵しているアーカイブである「カルティエ コレクション」は全て一度はどなたかの手に渡り、愛用されてきたものを再度カルティエが収集されているそう。もちろん、過去の所有者には錚々たる顔ぶれが並びます。箱入り娘ではなく、誰かの手に渡って使われてきたものだからこそ醸しだす、深みを感じます。
こちらは1921年につくられたという、最初のミステリークロック「モデルA ミステリークロック」。文字盤が透けていて、針が宙に浮いているのがお分かりになりますでしょうか。
「どうやって針を動かしているんだろう?」と横から見たり、後ろから見たり。しかし、360度、どこからみても美しい置き時計です。
サロンのスペースで頂いたのは、趣向を凝らしたフィンガーフードとカクテル。パドライマティーニに日本の二十世紀梨、そして自家製のトリュフリキュールをミックスしたミクソロジーカクテルは「MIXOLOGY」(行ってみたい…!)の南雲 修氏が手がけたものだそう。味わったことのない未体験の美味しさでした。フードを手がけたのは「Restaurant ESqUISSE」のLionel Beccat氏(リオネル・ベガ)。贅沢な空間で過ごす、重厚な時間。