2016年8月24日から9月6日まで、三越伊勢丹グループ各店で開催している、グループキャンペーン「2016 彩り祭」にて、クリエイティブ制作の総合プロデュースを担当させていただきました。

メインヴィジュアル、ウェブサイトムービーといった総合制作に至るまでの、コンセプト/ストーリーメイキング、アートディレクターのアサイン、制作のディレクション/プロデュース、及び各種制作物(ウィンドウディスプレイ、POP、各種販促物、監修、コピーライティングを手がけています。アートディレクション、制作に関しては、CATTLEYA TOKYOさんにご担当いただきました。


各店では、ポスターやサイネージなどでヴィジュアル、ムービーが流れている他、店内でメインヴィジュアルとムービーの世界感を表現したディスプレイやPOPなどが展開されています。

伊勢丹新宿本店



店内ディスプレイの一部にも。


新宿三丁目駅周辺のサイネージでは、ムービーの15秒バージョンが流れています。


外周のウィンドウディスプレイは、CATTLEYA TOKYOと一緒に監修という形で関わらせて頂きました。

三越銀座店

三越日本橋本店

その他、販促物

各所で幅広く展開され、毎回錚々たるクリエイターの方たちが関わられているキャンペーンなのですが、クリエイティブ面について細かく語られていることはあまり今まで見たかったことがないので、改めてここで総括してみたいと思います。

「テクノロジー×ファッション」とは何か?

今回のプロジェクトは、根幹に「最新のテクノロジー×ファッション」というキーワードを立たせたキャンペーンであったため、その分野に精通している、かつ女性、ということで僭越ながら、クライアントからご指名を頂きスタートしました。

当初よりクライアント側からキャンペーンのコンセプトとして

  • テクノロジー×ファッション、
  • そして全体テーマとして「優しい未来 〜モノとテクノロジーの融合〜」
  • その上でアートディレクションのテーマとして「パラレル・ワールド」

とキーワードが設定されている中から、まずは関わるメンバー全員の認識合わせとして、「今三越伊勢丹が考えるテクノロジー×ファッションの在り方とは何か?」というスタートポイントから定義付けをし、そこから各キーワードに繋がるストーリーを描いていきました。詳しくは、あまり書けませんが、ウェブサイトにもあるコピーに表現しています。

わたしたちの毎日やファッションをより楽しく、便利に、豊かにしてくれる、テクノロジー。

テクノロジーは人が人のために生み出したもの。そのテクノロジーがさまざまな形で、ファッションに新たなチカラを与えはじめている。一方で、万能に受け取られがちなテクノロジーやデジタルは、更新され続けるトレンドや次々生まれるデバイス環境に左右されやすく、儚いものでもある。

そんな人間的な儚い側面も持ち合わせながら、テクノロジーは人に寄り添い、身の回りのモノ/コトに溶け込み、人とともに、人に優しい未来をつくっていく。

2016年彩り祭では「優しい未来」をテーマにモノとテクノロジーが融合した、人に優しい未来志向の生活を、三越伊勢丹グループが提案します。

ヴィジュアル表現をするにあたって、当初は、超テクノロジックな仕組みを使いながら、アナログに見えるファッションヴィジュアルを作る、というような考え方も当初はありまして(例えば、超ナチュラルな3Dアバターを制作して架空のファッションモデルを生み出し、その架空のモデルを軸にまるで”実在するかのように”キャンペーンを展開し、結果最終的に”実在しませんでした”と種明かししてみる、とか(笑))。

他にも、色々なアイデアがあったのですが、色々な兼ね合いで、最終的にはテクノロジーが溶け込んだ世界とアナログな現実世界をウラ・オモテのように対比させて、双方が影響しあって成り立っている、それをひとつの世界として表現する、という方向に。時空が歪んだような不思議な表現も、CGではなく、鏡を用いた(カメラマン亀井さんにしかできない)アナログな方法で、撮影しています。

そして、テクノロジーの人間的な儚い面を表現する要素として、当初からあったアイデアが「ジェネラティブ・アート(デザイン)」を用いたいということでした。コンピューターで作り出すアートといえばCGが一般的ですが、CGはデータさえあれば全く同じものを何度でも作り出せる、再現可能なアート。一方でジェネラティブ・アートは私たちが普段生きている自然界にあふれる予測不能、かつ再現不可能な現象を機械的に作り出し、唯一無二の結果を得ることが出来る。プログラミングやアルゴリズムといった極めてテックな要素を使いながらも、有機的な描写、リアルタイム性、そして一瞬一瞬異なるパターンが生成さていく様は、自然界と通ずる、非常に刹那的で儚い世界を表現できるのではと考えたからです。

本当は実際にプログラムで、ジェネラティブ・アートが生成されていくさまをどこかで再現できればよかったのですが、色々な兼ね合いで難しくなってしまい、その点だけが残念でした。今回ジェネラティブ・アートを作っていただいた、深津さんのウェブサイトで色々なスケッチを見ることができるので、見ていただくと、その面白さがお分かりいただけるのではと思います。

ここまでかなり長くなってしまいましたが、アートディレクションや制作をお願いした、CATTLEYA TOKYO舞さま塩内くんには感謝しきりです。また、予算が少ない中、撮影や制作に関わっていただいたクリエイターの皆さま、そして、ほぼボランティアのような形でジェネラティブ・アートを制作して頂いたTHE GUILD/Art&Mobileの深津さん、そして、このような機会を与えてくださったクライアントの皆さま。

今回のプロジェクトに関わってくださった全ての方に、深く御礼申し上げます。ありがとうございました!

会期は6日(火)までとなっておりますので、お近くへお出掛けの際は、是非ご覧ください。

2016 彩り祭 IRODORISAI

会期:2016年8月24日(水)〜9月6日(火)
展開店舗:伊勢丹新宿本店、三越日本橋本店、三越銀座店

STAFF CREDITS

Executive Producer:市川 渚
Art director/Designer:塩内 浩二(CATTLEYA TOKYO)
Creative Director:白石 舞(CATTLEYA TOKYO)
Model:福士リナ(IPSILON)
Photographer:亀井 隆司(W)
HAIR:YUUK(W)
MAKE:吉田 佳奈子(mod’s hair)
Photo Retoucher:手塚 伸介

【MOVIE】
Movie Director/Motion Graphic:塩内 浩二(CATTLEYA TOKYO)
Director of Photography:亀井 隆司(W)
Videographer:黒沢 寛
Music:西原 健一郎(unprivate)
制作プロダクション:CATTLEYA TOKYO

【WEB】
Web Producer/Director/Copywriter:市川 渚
Art director/Designer:塩内 浩二(CATTLEYA TOKYO)
Web Developer:荒川 雄輔(MMT inc.)

【SPECIAL THANKS】
深津 貴之(THE GUILD/Art&Mobile)

(C)2016 ISETAN MITSUKOSHI
All Photos & Movie by CATTLEYA TOKYO

彩り祭|三越伊勢丹

彩り祭|三越伊勢丹 2016年8月24日(水)~ 9月6日(火)三越伊勢丹グループ 各店

伊勢丹「2016 IRODORISAI 彩り祭」ディレクションを市川渚・CATTLEYA TOKYOが担当 | QUOTATION magazine.jp

(C) 2016 ISETAN MITSUKOSHI 優しい未来をテーマにモノとテクノロジーが融合した、人に優しい…

(2016/9/05更新)「fatale.」さんにもご紹介いただきました。

伊勢丹2016 IRODORISAI 彩り祭:現代テクノロジーと最新ファッションで今年の秋を彩る|NEWS -STYLE-|.fatale|fatale.honeyee.com

伊勢丹2016 IRODORISAI 彩り祭:現代テクノロジーと最新ファッションで今年の秋を彩る

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