いざ最初の目的地、「Nürburgring(ニュルブルクリンク)」へ。

「Nürburgring(ニュルブルクリンク)」というのは、ドイツ北西部にあるサーキットなのですが、日本で「サーキット」と訊いてイメージする”広い土地にアスファルトの道路がニョロニョロしている”(いいのかそれで)ようなサーキットではありません。森の中を縫うように設けられたコースなのです。箱根のターンパイクみたいな道路がそのままコースになっているというとイメージしやすいかも。

豊かな森の中にある古城ニュルブルク城を囲むように建設されたクラシックコース。山間部の高低差を利用した変化に富むコースレイアウトに加えて、にわか雨や濃霧など天候の変化という要素もあり、世界有数のドライバーズサーキットとして知られる。また、北コースは後述する過酷なコース条件により「スポーツカー開発の聖地」と呼ばれ、北コースのラップタイムはスポーツカーの性能を測る指標となっている。

引用元:Wikipedia – ニュルブルクリンク

少し前まで上映されていた映画『ラッシュ/プライドと友情』をご覧になった方は、ニキ・ラウダが大事故に見舞われたサーキットと言えば思い浮かぶかもしれません(良い映画だったなあ)。

日本人旅行者は少ないようで、検索してもあまり日本語の情報が出てきません。なので、いずれにニュルに行かれる方(居るのかなあ)のお役に立てばなどと。

ちなみに道程を調べると、フランクフルト市街地からはクルマで1時間30分程……と出ますが、基本速度無制限の高速道路であるアウトバーンを使って向かうので、実際は1時間位で到着します。電車は近くを走っていないようなので、クルマで向かうのが無難でしょう。周囲はびっくりするくらい長閑な田舎の森の中です。

ニュルに911で行く。ドイツのレンタカー事情。

今回はフランクフルト空港の「AVIS」で手配をしました。街なかにある営業所は営業時間が短いのですが、空港は営業時間が長い(朝6時から夜0時まで)ので便利です。

911(Type 991)Carrera S Cabriolet
ほぼ裸に近いような車体を想像していたのですが、オプションもりもりの(お金のかかった)911だったので気分が上がる。スポーツエグゾーストがついてたので、エンジン音もぶりぶりしててとても良い。

AVISは、日本の代理店が運営している日本語版サイトもあるようなのですが、ちょっと特殊なクルマに関しては、現地ドイツ語のWEBサイト(http://www.avis.de/)からしか予約できないようです。その上、リクエスト対応(予約をすると、担当者からConfirmationのメールが来る。ドイツ語で。)になっています。これが鬼門で、数日してもConfirmationのメールが返って来ず、問い合わせ先に催促のメールをしても返信が来ず、予約が確定されない……という(いかにもヨーロッパっぽい)。出発の3週間ほど前から手配を始めましたが、担当者からメールが来て、最終フィックス出来たのは、実際に借りる日から1週間切ってたと思います。特殊なクルマを借りられる際は早めの手配をオススメします……。

ちなみに、911みたいな特別な車は走行距離の制限(今回の場合200km、超過1EUR/km)があるので、その点も要チェック。

フランクフルト空港にはSIXTやEuropcarなど4,5社程のレンタカー会社のカウンターがありましたが、AVISだけ行列ができてました。もちろん、混んでいようが手続きを急いで行ったりはしてくれないので、早め早めの行動を心がけましょう。予約内容も改めてちゃんと確認することをオススメします。私たちは1日間レンタルを申し込んでおいたはずが「5日間よね?」と言われて仰天しました。ちなみに、日本と同様ガソリンは満タン返しです。

異様に派手なSIXTのカウンター(笑)他のレンタカー会社も同様に派手。

キーを受け取ったら、駐車場でクルマをピックアップして、いざ出発です。

ドイツのアウトバーン(高速道路)を走る

というわけで、ニュルに向かうべくアウトバーンへ出ます。

アウトバーンとはドイツの高速道路のこと。
日本では高速道路といっても法定最高速度が100km/hに定められていますが、ドイツのアウトバーンでは、なんと基本的に法定最高速度が設定されていません(推奨速度は130km/hみたいです)。但し、カーブが続く地点や混雑する地点などの危険が伴う箇所には「100km/h制限」「130km/h制限」の標識が立っているので、それに従うようになっています。料金は無料。

ドイツの道路は右側通行ですが、一番左の追越車線は追い越す時のみに使用して、みなさん追い越しが終わった後はキッチリと走行車線に戻る。日本でよく見る速い車が延々と追越車線を走っているという光景に出会うことはほとんどありませんでした。メリハリの効いた運転をしている方が多い印象。ただ、追い越し車線を使っているクルマのスピードは想像を超えるものがあります(笑)。200km/hオーバーは当たり前な世界。何故ドイツ車はボディ剛性が高いのか、その理由がよく分かりました。

広々として走っていて非常に気持ち良いアウトバーン。遠くを見れば視線が山にぶつかる日本と違って、山間部が殆ど無い地形の為、空が広く、遠ーーーくの方まで見渡せる風景が不思議。工事中の箇所が多かった。

日本では見たこと無いスピード制限の数値、130km/h制限。

ちなみに、カーナビは施設の名称検索が出来ないようだったので、結構使いづらかった(住所というか、通りと番地を入力して探す感じ)。ナビ通りに走れば、異国の高速道路でも問題なく走破できるものなんだなあ、と感心しましたけどね。

パーキングにあったロゴが可愛い簡易トイレ。

走っているクルマはVolkswagenやメルセデスを中心に、やはりドイツ車が多め。日本車だと、日産車はよく見かけた気が。大衆車として普及してるのか、日本では殆ど見かけないOPELも多かった。

豪速で走り抜けていったE63 AMG。

料金所やゲートが無いので、どこからが一般道なのかがわかりにくい。道路標識が「青ベースに白文字」から、「イエローベースに黒文字」になっていたのでココは多分一般道の自動車専用道路。

ニュルに近づいて来ると、いかにも〜なイカツいクルマが増えてくるので面白いですよ。

続きますー(クルマネタが続きますー)。

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