さて、長々と6本に分けてお届けしております、ヴェネチア旅行記もついに最終回……!
ドーハでのトランジットをたっぷり楽しむ往路
往路では乗り換えの時間が短く、通り過ぎただけだったドーハのハマド国際空港。復路はあえて約6時間という長いトランジットの便を選びました。ハマド空港のラウンジがものすごいらしいという話を耳にしましてね……フフフ。
もちろん、復路も往路と同様にカタール航空利用です。ヴェネチア→ドーハは2:2:2のエアバスA330(A320かも)。ヘリンボーン配列じゃないけど、フルフラットになるので快適。お隣は結構体格のいいおじさまだったけれど、へっちゃらだいっ。
帰りは体調がだいぶ回復していたので(とはいえ、しゃがれ声でしたが)、お酒をいただく。
前菜には「Classic Arabic mezze」をセレクト。フムスとババガヌーシュ、タブレ、ピタパンのワンプレート。これが空の上とは思えないくらい美味しかった。さすが中東系のエアライン。あっという間に完食してしまった。
メインディッシュはチキンビリヤニ。これも東京で食べるビリヤニと遜色ない美味しさでした。カタール航空しゅごい。
ドーハまでは5時間55分のフライト。ドーハの上空に差し掛かったころにはすっかり陽も沈み、行きも見かけた高級住宅街「The Pearl」がまさにパールのジュエリーのように輝いておりました。
ドーハ・ハマド国際空港着
24時少し前に到着する便でしたが、空港には人がいっぱい! さすが世界のハブ空港を目指しているだけあります。
保安検査場を抜け、再びあのクマに再開。
Diorがどどんとブースを設けておりました。
DUTY FREEでお買い物をすると(?)コンチネンタルGTが当たるとのこと。ほええ。
ラウンジを探しますが、見当たらず、ひたすらうろうろ。それっぽい表示板をいくつか見つけたのですが、表示通りに歩いていっても目的地に到着しない(涙)。そしてラウンジという名前が付いている場所が3、4つある(涙)。案内のスタッフに訊いた、私が行くべきラウンジは「Al Mourjan Business Lounge」とのことで、教えていただいた通りに歩いて行ったら、さっき通過して来た保安検査場から降りてきたエスカレーターの真横に入り口があったという(苦笑)。そりゃ、ビジネス客の導線考えたらそうするよね。
しかし、少し迷うだけで、なかなかの距離を歩くことになるので大変。表示の奥に見えるエスカレーターを上がります。
2階部分が保安検査場、3階部分が全て(!)ラウンジになっています。
10,000㎡超えの空港ラウンジ
広角のレンズを使っても写しきれないほどのカウンター。こちらが噂の(?)Al Mourjan Business Loungeの受付です。
広さは約10,000㎡……ということで、野球のグラウンドくらいの広さがあります(ちなみに東京ドームは46,755㎡らしい)。
向こう側が見えない。
噴水まである(プールではない)。
静かでお洒落なつくりなのですが、とんでもなく広い上に案内表示が少ないので、どこになにがあるのかが分かりづらい。
私が到着したのは深夜1時前でしたが、ラウンジは大賑わい。こんなに広いのに空いている席を探さなきゃいけないくらい。
取り急ぎ席をゲットして、ネット環境を確保。ハマド空港のWiFiはログインするためにBooking ReferenceかE-ticketの番号が必要なので、少し面倒です。
こんな感じのドリンクバーがラウンジ内の数カ所に設置されていて、ソフトドリンクはセルフサービスで、アルコール類はスタッフがオーダーを取りに来てくれます。
各席にコンセントとUSBが設置されているのも素晴らしい。
ドーハ発は6:45。たっぷり時間があるので、まずはシャワーを浴びようと、シャワールームを探す。場所がとても分かりづらいのですが、ラウンジに入って1Fダイニングエリアの奥にある「クワイエットルーム」の近くにありました。受付の女性に空きを確認して、シャワールーム内へ。
ちょっとしたビジネスホテルの1部屋分くらいあるシャワールームが10箇所ほど(おそらく)ありました。アメニティも揃っていたし、清掃もばっちり、とても快適でした。ちなみに、ドライヤーがなくて困ったのですが、あとで調べたところ、お掃除のスタッフさんに訊くと貸してくれるらしい。
ひろい。ここで寝ようかと思った(嘘)。
シャワーを浴びてすっきりしたところで、ラウンジ内をプラプラ歩いてみる。時刻は午前2,3時。このくらいの時間になると人もかなり少なくなり、ラウンジ内は静寂に包まれていました。
一面ガラス張りで開放感あふれる1Fのダイニングエリア。
機内食で美味しかったフムスやタブレもあったのですが、深夜ということもありフードは我慢。
で、この後クワイエットエリアにある「まるでホテルのような豪華さ」と噂の仮眠スペースで寝ようと目論んでいたのですが、この日はあいにく部屋に空きがなく、リクライニングチェアのエリアで仮眠を取りました。ブランケットを貸してくれるのですが、冷房が寒かった……。
ちなみにこのリクライニングチェアのエリアも席はほぼ満席。寝床は早めに確保しないとダメですね。危ない危ない。
翌朝
目を覚ましたときに見えた景色。
早朝便に乗るひとたちが徐々に行動をはじめます。
さすがにお腹がすいたので、2Fのダイニングエリアで軽く朝食を。中華粥をいただきました。美味しかった。
飛行機は早朝5時台から飛んでいるという。ハマド空港の朝は早い。
クマに別れを告げ。
ゲートCへ向かう。
距離はそこそこ長いけれど、動く歩道が設置されているので、そんなに遠くは感じず。
さよならドーハ。短い間でしたが、楽しかったよ……。

羽田へ向けて飛び立つ
ドーハ→羽田便はB787。窓のサンシェードがタッチセンサーで開くタイプでした(初めてみた)。
ういーん。
シートの広さや配列は往路のA350とほぼ同じ。
機内エンタメのコントローラーがAndroidで、非常にもっさりしているのが気になった。
ちなみに、チーフパーサーは日本の方でした。そのお陰か(?)行きのCAさんたちよりもサービスが細やかだった印象。
インターネットは課金してみましたが、行きと同様、ほぼ繋がらず……。
朝ごはんは和御膳をいただきました。周りの人たち(ほぼ欧米人)ほとんど和御膳を選んでいた様子でした。
真ん中のテリヤキ味の硬いお肉とお出汁の効いていないお味噌汁がちょっと辛かったけれど、梅干しと漬物を食べられたことだけでも、満足感高い。
ちなみに後ろの席にはYouTuber的な欧米人男性が座っていて、ひとりで話しながら、ムービーを撮り続けているようでした。あれはあれで大変だなあ。
満腹でひと寝入りすると、辺りはあっという間に真っ暗に。
中国大陸の碁盤の目のような夜景が見えてきたら、日本はもうすぐそこ。約9時間半のフライトもまもなく終わりを迎えます。
羽田着は22:30。ほぼ定刻通りに到着しました。
最後に
さて、6回に渡ってお届けしました、ヴェネチア旅行記。最終回は飛行機&空港好きによる、ただのカタール航空コラムのようになってしまいましたが(苦笑)、ハード面でもソフト面でも、カタール航空のレベルの高さを思い知らされたフライトでした。
目的地への所要時間を最短にしたいという場合は、狭さを我慢してでも直行便で日系の航空会社を選ぶだろうけれど、そこまで時間と戦わなくても良い場合は、積極的にカタール航空の経由便を利用しよう!と思った次第。時間は掛かるけれど、目的地に着いた時の疲れが全然違うので、到着地で行動を即開始できて、逆に時間を有意義に使える気もする。
ムラーノ島&ブラーノ島へのリベンジ、今回はあまり見に行かなかった教会や史跡を観に、またいつか行きたいなあ。ヴェネチア。
<ヴェネチア旅行記、完>